東海村の原子力

東海村・原子力広報・防災マップ

放射線の利用

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放射線は現在、様々な分野で利用され、私たちの生活とも密接な関係があります。

医療での利用

 医療の分野では、代表的なものとしてX線によるレントゲン撮影があります。さらに人体の断面図を映し出したり、臓器の動きをチェックしたりするときにも利用されます。また、放射線が細胞を破壊する能力を利用したがんの治療も行われ、乳がんなどは切開せずに治すことも可能になりました。医療器具の滅菌などにも利用されています。

医療での利用

農業での利用

 農作物に放射線を当てることにより、農作物の品種改良をすることができます。これまでに、イネ、ムギ、大豆、トウモロコシなどが改良されてきました。また、人工的に飼育した害虫のオスに放射線を当てて野外に放ち、そのオスと交尾したメスは孵化しない卵を産むことで、害虫の根絶にも利用されています。これによって農薬をなるべく使わずに害虫を減らすことができます。その他、食品の殺菌、保存にも利用されています。

農業での利用

工場での利用

 プラスチックやゴムに放射線を当てると分子構造が変化して、強度が向上したり耐熱性を増したりします。この性質を利用して、自動車のダッシュボード、タイヤや電子レンジ、テレビなど高い耐熱性が求められる電線の製造などに利用されています。また、排ガスや排水中の有害な化学物質を分解する技術にも利用されています。このほか、空港の手荷物検査や部品・製品の非破壊検査、厚みの測定などにも利用されています。

工場での利用