東海村の原子力

実用発電用原子炉に係る広域避難の場合

警戒事態、施設敷地緊急事態、全面緊急事態になった場合の行動

緊急時活動レベルに基づき、PAZ 圏内の方は、放射性物質の放出開始前から避難を準備し 避難行動を開始します。

東海村民の行動

緊急事態区分 事態の具体例 施設敷地緊急事態要避難者 一般村民 行政
警戒事態

(必要に応じ災害対策
 本部を設置、情報収
 集、防護措置の準備)

  • ・県内において、震度6弱の地震が発生
  • ・県内において、大津波警報(3m以上)が発表
  • ・原子炉への全ての給水機能が喪失
  • ・交流電源の喪失 等
避難の準備
を行う
情報収集 原子力施設
の情報収集と
村民への広
報、緊急時モ
ニタリング初
動対応など
施設敷地緊急事態

(原災法10 条該当事象)

  • ・原子炉冷却材の漏えい
  • ・事業所境界付近等で原災法第10 条の通報
     の判断基準以上の放射線量又は放射性物
     質が検出された場合 等
避難を実施 避難の準備
を行う
広報、要配慮
者等の支援、
緊急時モニタ
リング実施な
全面緊急事態

(原災法第15条該当事象)

  • ・原子炉の非常停止が必要な場合において、制
     御棒の挿入により原子炉を停止することが
     できない又は停止したことを確認できない
  • ・全ての非常用直流電源喪失が5分以上継続
     するとき
  • ・原子力事業所の境界付近等において原災法
     第15条に基づく緊急事態宣言の判断基準
     以上の放射線量又は放射性物質が検出さ
     れた場合 等
避難を実施

(指定された避
 難場所へ自家
 用車、バス等
 により移動)

広報、避難者
の支援、安定
ヨウ素剤の服
用指示、緊急
時モニタリン
グ実施継続
など

≪広域避難計画の基本方針≫

  • PAZ(東海村全域と隣接市の一部の地域)圏の人が先に避難し、その後UPZの人が避難する。
  • PAZ圏内(予防的防護措置準備区域)は、放射性物質の放出前に避難する。
  • 現在のコミュニティを維持するため、同一地区の住民の避難先は同一地区に確保する。
  • 一般住民は自家用車を使用し、避難行動要支援者(注)は村の用意する車両で避難する。
  • 住民への多様な情報伝達手段を確保する。
  • 迅速な防護措置の実施、段階的な避難を実施する。避難行動要支援者への配慮を重視する。

注:村に居住する要配慮者のうち、災害が発生し、又は発生するおそれがある場合に自ら避難することが困難な者であって、
  その円滑かつ迅速な避難の確保を図るために特に支援を要するものをいう。

警戒事態の指示があった場合

 原子力施設で事故が発生し、警戒事態以上の事象が起こった場合、県や東海村等から情報が発表されますので、冷静に行動してください。

ラジオ

テレビ、ラジオ等で
確認しましょう

 

<注意事項>

防犯行政無線
  • ○落ち着いて、村等からの指示を待ちましょう。
  • ○すぐにテレビ、ラジオ、防災行政無線で正確な情報を入手しましょう。
  • ○お隣さんやご近所の方と情報の確認をしましょう。
  • ○うわさやデマによって勝手な行動をとらず、新しい情報が出るまで屋内で待機しましょう。
  • ○防災活動の妨げになるので、電話による村への問い合わせはひかえましょう。
  • ○学校へは、東海村災害対策本部から情報が伝えられます。
情報

 「情報は聞きましたか?」

電話

電話の問合せは控えましょう

防災行政無線などでお知らせします

施設敷地緊急事態や全面緊急事態の避難指示があった場合
避難が必要との情報が出た場合は、情報内容をよく確認し、落ち着いて行動してください。

<注意事項>

  • ○避難準備か、避難開始か。
  • ○避難場所、集合場所はどこか。
  • ○どんな準備(貴重品、安定ヨウ素剤)をしたらよいか。
  • ○電気ブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めましょう。
  • ○最小限の必需品(貴重品、薬など)だけ準備しましょう。
  • ○窓やドアのカギをかけましょう。

【参考】

○屋外でのかんたんな被ばく防護法

 タオルやハンカチなどを水でぬらし固くしぼり、鼻をおおうと、放射性物質の吸い込み量を低減することができ、内部被ばくを防ぐ効果があります。

ハンカチーフ等の種類 折りたたみ数 除去する効果(%)
 男性用木綿ハンカチーフ 16 94
89
 けばの長い浴用タオル 85
74
 女性用木綿
 ハンカチーフ
 ぬらしたもの 63
 通常使用 56

○外部被ばくを防ぐためには ?

  • 放出源から遠くに離れる。
  • 屋内に退避する(コンクリート建屋が望ましい)。
  • 建屋の中に放射性物質を持ち込まない(身体に付着させないようにする)。

○内部被ばくを防ぐためには ?

  • 摂取制限がかかっている飲食物を口にしない。
  • 外気と一緒に放射性物質を体に取り入れない。
  • 安定ヨウ素剤を予防的に服用する(ただし、放射性ヨウ素の対応のみ)。