子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症・HPVワクチン)予防接種について

更新日:2023年03月10日

積極的勧奨の再開について

HPVワクチンを接種後に、因果関係が不明な、持続的な疼痛などの副反応報告があったため、平成25年6月から国の方針により積極的な勧奨を差し控えてきました。しかし、その後の調査等において、HPVワクチンの安全性について、特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和4年4月から個別の勧奨が再開されることとなりました。

これにより、本村においても、HPVワクチンの供給状況や接種体制を踏まえ、対象となる方への個別の勧奨を令和4年度から順次再開しています。

また、これまで積極的勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方に対して、接種機会が設けられることになりました(キャッチアップ接種)。

定期予防接種について

小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種を実施しています。
標準的な接種期間は中学1年生です。
中学1年生になる年度の4月1日頃に村から予診票を個別に郵送します。

小学校6年生で予診票の発行をご希望の方は保健センターにご連絡ください。

紛失した方は再発行の手続きをお願いいたします。
「定期予防接種」ページ内の再発行手続きについてのご案内をご覧ください。

新たに転入された方は母子健康手帳等の接種歴がわかるものをお持ちのうえ保健センターまでお越しください。

キャッチアップ接種について

キャッチアップ接種は令和7年3月31日まで実施します。

令和4年度…平成9年(1997年)4月2日~平成18年(2006年)4月1日に生まれた方
令和5年度…平成9年(1997年)4月2日~平成19年(2007年)4月1日に生まれた方
令和6年度…平成9年(1997年)4月2日~平成20年(2008年)4月1日に生まれた方

詳しくは下記リンク先ページをご参照ください。

令和5年度の対象者について

転入された方は母子健康手帳等の接種歴がわかるものをお持ちのうえ、保健センターまでお越しください。

令和5年度の対象者
対象年齢 接種期限 予診票の発行

新小6の女性

高校1年生相当の3月31日まで

接種希望の方は保健センターにお問合せください。

新中1の女性

4月上旬に予診票を送付します。

新中2~新中3の女性

令和4年春に送付した予診票をお使いください。お手元にない方は保健センターにお問合せ下さい。

新高1相当の女性

令和7年3月31日まで

新高2相当の女性

右上に「キャッチアップ接種」と記載のある予診票が必要です。お持ちでない方はキャッチアップ接種のページから申請するか保健センターにお問合せください。

平成9年度(1997年4月2日)以降にお生まれの女性

接種に関して

・接種スケジュールは使用するワクチンによって異なります。
・いずれも筋肉内注射になります。
・原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、令和5年4月1日以降は、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。この場合にも公費で接種することができます。
※2価または4価のHPVワクチン(サーバリックスまたはガーダシル)を接種した後に9価ワクチン(シルガード9)を接種することに対する効果やリスクについての科学的知見は限定されています。

ワクチンは2種類あります(令和5年度からは3種類)

サーバリックス【組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン】

3回接種

標準的なワクチン接種スケジュール:

1月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回の接種を行う。

 

ガーダシル【組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン】

3回接種

標準的なワクチン接種スケジュール:

2月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回の接種を行う。

 

シルガード9【組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン】

令和5年4月1日から全額公費負担で接種可能です。

厚生労働省「9価HPVワクチンについて」

ワクチンの違い

 

ワクチンの種類

サーバリックス

(2価)

ガーダシル
(4価)

シルガード

(9価)

ウイルスの型

良性のいぼの原因

 

6型,11型

6型,11型

子宮頸がんの原因

16型,18型

16型,18型

16型,18型,31型,33型,45型,52型,58型

9価ワクチン(シルガード9 )の導入について

令和5年4月1日から定期接種・キャッチアップ接種で使用できます(全額公費負担)。

1回目接種時の年齢および1回目と2回目の間隔によって、3回で接種を完了する場合と、2回で接種を完了する場合があります。

1回目接種時に15歳以上の方: 3回接種

標準的なワクチン接種スケジュール:
2か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回の接種を行う。

1回目接種時に15歳未満の方: 2回接種

標準的なワクチン接種スケジュール:

2回接種: 1回目接種時に15歳未満の方が6か月の間隔をおいて2回接種を行う。

これまでに、2価または4価のHPVワクチン(サーバリックスまたはガーダシル)を1回または2回接種した方へ

原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。この場合にも公費で接種することができます。

※2価または4価のHPVワクチン(サーバリックスまたはガーダシル)を接種した後に9価ワクチン(シルガード9)を接種することに対する効果やリスクについての科学的知見は限定されています。

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症について

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

HPVワクチンの接種について

ワクチン接種の効果

HPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、まだ研究の段階ですが、子宮頸がんを予防する効果を示すデータも出てきています。

男性とHPVワクチン

HPVは、子宮頸がん以外にも、肛門のがんや尖圭コンジローマの発症にも関係があります。
HPVは性交渉により感染するため、男性も予防接種をすることで、このような病気の予防に繋がります。

国内では、現在、任意(自費)接種にて、9歳以上の男性は4価ワクチンを接種することができます。
国は、令和4年8月4日の審議会において、HPVワクチンの男性への接種を、定期の予防接種に位置付けることについて、「有効性や費用対効果などをこれから評価・検討する」としています。

【参考】 第19回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会  予防接種基本方針部会資料(厚生労働省)

関連リーフレット

関連リンク

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福祉部 健康増進課 健康づくり担当(保健センター内)

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ファックス:029-282-2705

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