村松晴嵐「クロマツ林」リジェネプロジェクト
事業概要
村松晴嵐「クロマツ林」リジェネプロジェクト
リジェネプロジェクトとは,森林環境譲与税を活用し,豊かな景観と砂防林の機能を回復させるため,クロマツの植樹を通して森林を整備するものです。
水戸八景・東海十二景選定されている「村松晴嵐の碑」は,東海村を代表する景勝地です。美しい白砂青松の地として,古来から多くの旅人が訪れていました。また,海岸沿いに植えられたクロマツの砂防林は砂の被害から多くの人々の生活を守ってきました。
しかし現在は,松くい虫の被害により,松枯れが進行し,松林の景観が損なわれてしまっています。
この現状から脱却するため,観光客が訪れることが多い「村松晴嵐の碑」「八間道路」に,令和元年度より市町村への譲与が始まった「森林環境譲与税」を活用し,村の木でもあるクロマツを計画的に5年間植樹するプロジェクトを発足しました。
このプロジェクトは,周辺地の環境整備及びクロマツの植樹を行い,先人たちが作り上げた豊かな景観と砂防林の機能を回復させることを目指しています。また,森林についての学習や植樹体験を行い,森を育てることの大切さの普及啓発を行ことも目的としています。
タイトルにある「リジェネ」には‘‘ゆるやかな回復’’という意味があり,これから50年,100年と長い時間をかけて見守り,クロマツ林の再生に取り組んでいきます。
2013年の村松晴嵐の碑
2019年の村松晴嵐の碑。松くい虫の被害を受け,クロマツが枯れてしまっています。
2024年の村松晴嵐の碑。2019年に植樹したクロマツが大きく育ち,緑が戻ってきました。
砂防林とは?
砂防林とは,海風で飛来する海岸の砂や潮の被害から住宅や畑を守る森林のことです。クロマツは背が高く,他の植物が育たないような環境にも耐えられるという特徴があるため,海岸付近の乾燥した土や栄養分の少ない砂地でもたくましく育つことが出来ます。
そのため,東海村の海岸沿いに整備されている松林は,砂や潮の害から住宅や人々を守っています。
森林環境譲与税とは?
国内の温室効果ガス排出削減の目標達成や,災害防止等を図るため,間伐や人材育成・担い手の確保,木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及び,その促進に係る費用に充てるものです。
植樹体験
近隣の小学生を主に対象とし,村松晴嵐の碑及び八間道路に,令和元年度よりクロマツの苗を植える植樹体験に取り組んでいます。勉強会で砂防林について学んでもらってから実際に植樹体験に取り組んでもらうことで,砂防林の役割や松の大切さ,守ることの意味を考えながら植樹してもらいます。
令和元年度
令和2年2月15日
参加者39名
村松晴嵐の碑を中心に照沼小学校児童及び地元住民で植樹
令和2年度
令和3年2月16日
参加者24名
八間道路の一部に照沼小学校児童が植樹
令和3年度
令和4年2月17日
○勉強会 ※オンラインにて実施
参加者31名(照沼小学校生徒)
○植樹体験
参加者16名(照沼小学校先生ほか)
八間道路の海岸部に植樹。クロマツの周りへの敷わらも体験。
※新型コロナウイルスの影響により,一般参加者による植樹体験は中止。
令和4年度
(1)令和5年2月12日(一般参加者)
参加者51名
(2)令和5年2月16日(照沼小学校)
参加者47名
一般参加者(事前申込制)及び照沼小学校児童とともに,八間道路の海岸近くへ植樹。
令和5年度
(1)令和6年2月12日(一般参加者)
参加者29名
(2)令和6年2月19日(照沼小学校)
参加者22名
一般参加者(事前申込制)及び照沼小学校児童とともに,砂防林造成の碑周辺へ植樹。
森林環境学習ロード
植樹場所となっている村松晴嵐の碑~八間道路は、海岸沿いの森林環境を体感できるルートです。今回、各ポイントの紹介を入れたマップを作成しました!
マップと一緒に現地を歩きながら、植樹したクロマツの成長や植樹の工夫、そして松枯れによって受けた影響を学び、クロマツの再生過程を見守ってみませんか。
関連リンク
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更新日:2024年03月01日