【第3期】宇宙線ミュオンで古墳を透視プロジェクト

更新日:2025年05月09日

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集合写真

本プロジェクトは宇宙線の力で古墳の中を透視し、古墳内部の埋葬施設(空洞)の位置を解明しようとしています。活動はJ-PARC・茨城大学・東京都立大学の研究者と共に、「ミュオンにコーフンクラブ」に所属する小中高生が進めています。

第1期(令和5年度)では測定器1台を製作し、第2期(令和6年度)では完成した測定器を舟塚古墳群2号墳に設置し、古墳の内部透視を開始しました。また、第2期の後半からは2台目の測定器作りに着手しました。

第3期を迎える本年度は測定器2号機を完成させた後、古墳に追加設置し2台による内部透視を開始する予定です。また、古墳内部の埋葬施設(空洞)の情報を得るため、測定結果の解析を進めていきます。

子どもたちは今後、物理学と考古学の専門家の指導の下、令和7年4月から令和8年2月にかけて月1回のペースで活動を行います。

参加者は随時募集しておりますので、ご興味のある方は下記リンクよりご覧ください。

 

活動の様子

第1回「ミュオン測定器2号機を作ろう」(令和7年4月27日)

当日は昨年11月に開始した2台目の測定器作りの6回目活動として、小中高生18名が参加し、2号機の組立作業と稼働試験を行いました。

主な組立作業は、筐体内に固定したシンチ板の端面に付けた光センサーと読み出し回路の配線作業です。児童生徒はスタッフからのアドバイスを受けながらケーブル200本を慎重に繋ぎました。配線後は筐体の天井板を取り付けて、2号機の稼働試験に移りました。

配線作業
天井パネル取り付け

参加者全員が見守る中、完成した測定器をオシロスコープに繋ぎ、ミュオンの信号を確認したところ、2号機は見事ミュオンの信号を捉えることに成功しました。

稼働試験
ミュオン信号
2号機名称案

また当日は、参加者全員が2号機の名称をそれぞれ考え、投票で決定しました。その名も「歴史と未来の測定器2号」です。

本測定器は、昨年10月に設置した1号機「歴史と未来の測定器」に続き、秋頃には舟塚古墳群2号墳に設置し、今年は2台による古墳透視を進めていく予定です。

 

アーカイブ

これまでの活動の様子は下記リンクからご覧いただけます!

 

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