高血圧について
高血圧とは
高血圧は,20歳以上の国民の2人に1人に及ぶと言われており,喫煙と並んで,日本人の生活習慣病死亡に大きく影響する要因です。もし高血圧が完全に予防できれば,年間10万人以上の人が死亡せずにすむと推測されています。
高血圧が進んで動脈硬化になると,狭心症や心筋梗塞,心不全などの心臓疾患や,脳梗塞や脳出血,認知症などの脳疾患を起こしやすくなります。
高血圧の種類と原因
<本態性高血圧>
日本人の大部分の高血圧。食塩の過剰摂取,肥満,飲酒,運動不足,ストレス,遺伝的体質などが組み合わさって起こります。なかでも,最大の原因は食塩の過剰摂取です。
<二次性高血圧>
甲状腺や副腎,睡眠時無呼吸症候群などの病気が原因です。
高血圧の基準
診察室血圧 | 家庭血圧 | |
---|---|---|
正常血圧 |
収縮期血圧<120mmHg かつ 拡張期血圧<80mmHg |
収縮期血圧<115mmhg かつ 拡張期血圧<75mmHg |
正常高値血圧 |
収縮期血圧120-129mmHg かつ 拡張期血圧<80mmHg |
収縮期血圧115-124mmHg かつ 拡張期血圧<75mmHg |
高値血圧 |
収縮期血圧130-139mmHg かつ 拡張期血圧80-89mmHg |
収縮期血圧125-134mmHg かつ 拡張期血圧75-84mmHg |
高血圧 |
収縮期血圧≧140mmHg かつ 拡張期血圧≧90mmHg |
収縮期血圧≧135mmHg かつ 拡張期血圧≧85mmHg |
高血圧の予防
高血圧の予防に欠かせないのは,食塩摂取量の制限です。
<食塩摂取量>
成人男性で7.5g/日未満 成人女性で6.5g/日未満(日本人の食事摂取基準)
高血圧患者で6g/日未満(日本高血圧学会)
1.漬け物は控える | 自家製浅漬けにして少量に |
2.麺類の汁は残す | 全部残せば2~3g減塩できる |
3.新鮮な食材を用いる | 食材の持ち味で薄味の調理 |
4.具だくさんの味噌汁にする | 同じ味付けでも減塩できる |
5.むやみに調味料を使わない | 味付けを確かめて使う |
6.低ナトリウムの調味料を使う | 酢・ケチャップ・マヨネーズ・ドレッシングを上手に利用する |
7.香辛料,香味野菜や果物の酸味を利用する | こしょう・七味・しょうが・かんきつ類の酸味を組み合わせる |
8.外食や加工食品を控える | 目に見えない食塩が多く含まれている。塩干物にも注意する |
高血圧の早期発見のために
<特定健康診査・後期高齢者健康診査の受診>
高血圧は,自覚症状がほとんどなく,自分では気づかないので,毎年健診を受けることが重要です。健診で行う心電図や眼底検査により,高血圧による長期の影響が分かることもあるため,これらの検査を受けることも有用です。
<自宅血圧測定>
家庭用血圧計を購入し,自宅で毎日血圧を測ることも,高血圧予防の観点から重要です。血圧は,食事の後や運動の後など体の状態により上下するため,起床後や就寝直前の安静にしている時間に測定しましょう。また,一度の測定で結果を判断するのではなく,1週間続けて測定し判断していきましょう。
このページに関するお問い合わせ先
福祉部 健康増進課 健康づくり担当(保健センター内)
〒319-1112 茨城県那珂郡東海村村松2005
電話番号:029-282-2797
ファックス:029-282-2705
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2023年12月04日