高血圧について

更新日:2023年12月04日

高血圧とは

高血圧は,20歳以上の国民の2人に1人に及ぶと言われており,喫煙と並んで,日本人の生活習慣病死亡に大きく影響する要因です。もし高血圧が完全に予防できれば,年間10万人以上の人が死亡せずにすむと推測されています。

高血圧が進んで動脈硬化になると,狭心症や心筋梗塞,心不全などの心臓疾患や,脳梗塞や脳出血,認知症などの脳疾患を起こしやすくなります。

高血圧の種類と原因

<本態性高血圧>

日本人の大部分の高血圧。食塩の過剰摂取,肥満,飲酒,運動不足,ストレス,遺伝的体質などが組み合わさって起こります。なかでも,最大の原因は食塩の過剰摂取です。

<二次性高血圧>

甲状腺や副腎,睡眠時無呼吸症候群などの病気が原因です。

高血圧の基準

成人における高血圧の分類
  診察室血圧 家庭血圧
正常血圧

収縮期血圧<120mmHg

かつ

拡張期血圧<80mmHg

収縮期血圧<115mmhg

かつ

拡張期血圧<75mmHg

正常高値血圧

収縮期血圧120-129mmHg

かつ

拡張期血圧<80mmHg

収縮期血圧115-124mmHg

かつ

拡張期血圧<75mmHg

高値血圧

収縮期血圧130-139mmHg

かつ

拡張期血圧80-89mmHg

収縮期血圧125-134mmHg

かつ

拡張期血圧75-84mmHg

高血圧

収縮期血圧≧140mmHg

かつ

拡張期血圧≧90mmHg

収縮期血圧≧135mmHg

かつ

拡張期血圧≧85mmHg

 

高血圧の予防

高血圧の予防に欠かせないのは,食塩摂取量の制限です。

<食塩摂取量>

成人男性で7.5g/日未満 成人女性で6.5g/日未満(日本人の食事摂取基準)

高血圧患者で6g/日未満(日本高血圧学会)

 

減塩のコツ
1.漬け物は控える 自家製浅漬けにして少量に
2.麺類の汁は残す 全部残せば2~3g減塩できる
3.新鮮な食材を用いる 食材の持ち味で薄味の調理
4.具だくさんの味噌汁にする 同じ味付けでも減塩できる
5.むやみに調味料を使わない 味付けを確かめて使う
6.低ナトリウムの調味料を使う 酢・ケチャップ・マヨネーズ・ドレッシングを上手に利用する
7.香辛料,香味野菜や果物の酸味を利用する こしょう・七味・しょうが・かんきつ類の酸味を組み合わせる
8.外食や加工食品を控える 目に見えない食塩が多く含まれている。塩干物にも注意する

 

高血圧の早期発見のために

<特定健康診査・後期高齢者健康診査の受診>

高血圧は,自覚症状がほとんどなく,自分では気づかないので,毎年健診を受けることが重要です。健診で行う心電図や眼底検査により,高血圧による長期の影響が分かることもあるため,これらの検査を受けることも有用です。

<自宅血圧測定>

家庭用血圧計を購入し,自宅で毎日血圧を測ることも,高血圧予防の観点から重要です。血圧は,食事の後や運動の後など体の状態により上下するため,起床後や就寝直前の安静にしている時間に測定しましょう。また,一度の測定で結果を判断するのではなく,1週間続けて測定し判断していきましょう。

血圧測定している人

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