東海村生物多様性地域戦略

更新日:2024年02月29日

東海村では,平成24年度から平成25年度の2ヵ年をかけて県内初となる「東海村生物多様性地域戦略」を策定しました。この戦略は,生物多様性の保全・再生はもとより,生物多様性がもたらす自然の恵みを持続的に得ることができる環境価値の高いまちづくりを進めるための行動計画であり,国が策定した生物多様性国家戦略の地域版戦略です。

なぜ生物多様性の保全が必要なの?

地球上には、未知の生物も含め500万~3,000万種の様々な生物が生存し生態系を形成しています。これを「生物多様性」といい,すべて何らかの関係性をもって生命の連鎖を構成しています。 私たち人間もその生命の連鎖の中にあって,呼吸に必要な大気や水,生きるために必要な農産物や海産物の恵みを得ています。そして,醤油,味噌,日本酒に代表される地域固有の食文化など,自然と文化が一体となった「風土」にいたるまで,生物多様性は私たちの命や暮らしを支えています。

しかし,高度経済成長期以降の開発など人間活動の拡大によって,生きものの生息・生育地の減少や悪化や人間の自然に対する働きかけが減ることによる里山,草原の生態系の減少を招き,さらには,外来種や化学物質などを人が持ち込むことによる生態系のかく乱など,多くの生物多様性が失われ,それに伴い自然の恵みも失われつつあります。

私たちの今までの暮らし方,社会経済のあり方,土地利用のあり方について国レベルで見直すことが求められています。

孫の世代に向けて

この戦略は,長期的な視野に立ち,本村に生まれた子どもたちの孫の世代に,自然と共存する持続可能な東海村が実現していることを目指し,目標を50年後としています。

戦略の目的

  • 本村における生物多様性の保全・再生を効果的に進める仕組みづくり
  • 生物多様性がもたらす,様々な自然の恵みを持続的に得る事ができるまちづくり  

地域に暮らす人々が協力し合い,生物多様性に支えられた魅力ある地域づくりを行います。

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