東海村の自然

更新日:2023年04月21日

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「東海村のいいところといえば?」と村民の皆さんに質問すると、上位にランクインする「自然」。約38平方キロメールというコンパクトな村の中には、海岸砂丘や松林、名産の干し芋やぶどう、梨等が作られる台地、蛍が見られる水田等、豊かな自然環境がみられます。
そこで村では、この貴重な自然を活かし、後世の人たちへ伝えていくことが責務であると考え、平成2年に当時の須藤富雄村長を会長とした「東海村の自然調査会」を発足。各自然分野の先生方による「東海村の自然調査団」が調査を実施してきました。

東海村の自然調査

東海村の自然調査はおおよそ10年を一区切りとして継続的に実施しており、これまでに平成2年10月から平成6年3月に第1期調査、平成16年7月から平成19年3月に第2期調査、平成26年7月から平成30年3月に第3期調査が実施され、1期ごとに調査結果報告書が刊行されています。

第1期調査(平成2年10月~平成6年3月)

第1期調査では茨城大学教授(当時)の鈴木昌友先生を調査団長とし、「植物」・「動物」・「環境」・「人とのかかわり」の4部門に分かれて調査が実施され、その報告書として「東海村の自然」が平成6年3月に刊行されました。

東海村の自然調査団(第1期):調査団長、鈴木昌友、調査副団長、廣瀬誠、二階堂章信、以下、植物調査部門、動物調査部門、環境調査部門、人とのかかわり調査部門、写真撮影部門の各関係者名などの詳細

第1期調査結果報告書「東海村の自然」

第1期調査結果報告書として刊行された「東海村の自然」は、「東海村の概要」「東海村の地形と地質」「東海村の植物」「東海村の動物」「人と自然とのかかわり」の5章からなり、B5判全337ページで構成されています。

東海村の自然、東海村教育委員会:海沿いの浜辺に群生しているスカシユリが多数開花している写真

役場生涯学習課及び村立図書館で販売していますので、購入希望の方は下記のページ(刊行物の販売について)をご確認ください。

第2期調査(平成16年7月~平成19年3月)

第2期調査では第1期に引き続き茨城大学名誉教授の鈴木昌友先生を調査団長とし、「植物」・「動物」・「地史・古生物」の3部門に分かれて調査が実施され、その報告書として「東海村の自然誌」が平成19年3月に刊行されました。

東海村の自然調査団(第2期):調査団長、鈴木昌友、調査副団長、廣瀬誠、二階堂章信、以下、植物調査部門、動物調査部門、地史・古生物調査部門、写真撮影部門の各関係者名などの詳細

第2期調査結果報告書「東海村の自然誌」

第2期調査の結果報告書として刊行された「東海村の自然誌」は、「東海村の概要」、「東海村の地形と地質」、「東海村の植物」、「東海村の菌類」、「東海村の動物」、「レッドリスト」の6章から成り、B5判全350ページで構成されています。
「東海村の自然」から約10年ぶりに調査された村内の自然の移り変わりや、新たに調査対象として追加された菌類(きのこ)、植物部門・動物部門のレッドリストが報告されました。

東海村の自然、東海村教育委員会:芝の生い茂るところに松が多数林立している写真
上から順に並ぶ、メジロ、スカシユリ、水辺の魚の丸いカット写真

役場生涯学習課及び村立図書館で販売していますので、購入希望の方は下記のページ(刊行物の販売について)をご確認ください。

第3期調査(平成26年7月~平成30年3月)

第3期調査では、第1期調査開始時から調査に携わっていただいた茨城県環境アドバイザーの廣瀬誠先生を団長とし、「植物」「動物」「地史・古生物」の3部門の調査を実施し、この調査結果報告書として平成30年3月に「東海村の自然誌2」が刊行されました。
また報告書の刊行に合わせて、村内の身近な自然を感じてもらおうと「東海村の自然誌マップ」、「東海村の自然検定」を作成しました。

東海村の自然調査団(第3期):調査団長、廣瀬誠、調査副団長、二階堂章信、安嶋隆以下、植物部門、動物部門、地史・古生物部門、写真撮影部門の各関係者名などの詳細

第3期調査結果報告書「東海村の自然誌2」

第3期調査の集大成として作成された「東海村の自然誌2」は、「東海村の概要」、「東海村の地形と地質」、「東海村の植物」、「東海村の菌類」、「東海村の動物」、「人と自然のかかわり」の6章から成り、A4判全340ページで構成されています。
本書は、第1期調査結果報告書『東海村の自然』にあった「人と自然とのかかわり」の章を再び設け、前回の「東海村の自然誌」に引き続きレッドリストを作成しました。また、全国的に新しい取り組みとして菌類のレッドリストを作成し報告しています。

東海村の自然誌2、東海村教育委員会:草の葉の生い茂る中の3羽の白い大きな鳥の写真。手前の1羽は大きく羽を広げている
蝶、地層、きのこ、小さな紫色の花の群生の4枚のカット写真の中央に重なる東海村の村章

役場生涯学習課及び村立図書館で販売しておりますので、購入希望の方は下記のページ(刊行物の販売について)をご確認ください。

東海村の自然誌マップ

村内を学区ごとに色分けし、「いばらきヘルスロード」に認定された7つのコース付近で見られる身近な自然を紹介しています。
大きさはA1判のマップを折り畳み、A4判で持ち歩きができるサイズです。
マップ裏面には「村内で見られる動植物の暦」が掲載され、月別で見られる動物・植物・菌類(きのこ)がわかります。
役場生涯学習課や村立図書館等で無料配布しておりますのでお気軽にお持ちください。

東海村の自然誌マップ:きのこ、菖蒲、地層や赤とんぼ、蝶など様々なカット写真
東海村教育委員会生涯学習課:ミツバチ、蜘蛛、蝶など様々な昆虫のカット写真
東海中学校区エリアのイラストマップ:石神小学校区、白方小学校区、村松小学校区のそれぞれのエリアで自然観察できるものを紹介している。
東海中学校区エリアのイラストマップ:舟石川小学校区、中丸小学校区、照沼小学校区のそれぞれのエリアで自然観察できるものを紹介している。

とうかいまるごと博物館で東海村の自然を体験しよう!

東海村では、(仮称)歴史と未来の交流館で展開する事業として、村全体を屋根のない博物館と捉え、歴史や自然に親しむことのできる講座やイベントを随時開催しています。
自然分野では、これまでに化石採集体験や、ホタル観察会等、東海村の自然調査団の先生方を講師にお迎えし開催しています。
調査結果報告書「東海村の自然誌2」をテキストとした講座「まるはくゼミナール」も開講されておりますので、興味のある方はぜひご参加ください。
詳しくは下記のページ(とうかいまるごと博物館事業について)をご覧ください。

上部には草木の生い茂る切り立った場所で、化石採集体験をする5人の男女の写真
ガードレールの下に地層が現れた場所で、2名の男性の説明を受け、手元の資料を確認している、リュックを背負い帽子をかぶった8名ほどの小学生参加者の写真
ホワイトボードのある室内で、長机を4台合わせた上に広く新聞紙を敷き、採取してきた植物の葉を並べて広げ、男性に話を聞きながら用紙に熱心に書き込みをしている小学生参加者の写真

村内の自然について、疑問・質問・感想等ございましたら、お気軽に東海村教育委員会生涯学習課へ御連絡ください。

関連資料

このページに関するお問い合わせ先

教育委員会 生涯学習課 博物館・文化財担当

〒319-1112 茨城県那珂郡東海村村松768番地38(歴史と未来の交流館)
電話番号:029-287-0851
ファックス:029-287-7060
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