令和5年東海村新年賀詞交歓会

更新日:2023年01月13日

令和5年東海村新年賀詞交歓会が開催されました!

令和5年1月5日(木曜日)午前10時30分から,東海村新年賀詞交歓会が同会発起人会主催により開催されました。

本会は東海村の飛躍発展を目指す意見交換の場として毎年開催されており,本年は山田村長をはじめとする村内の各界各層の方,約230名が参加しました。

昨年に引き続き,新型コロナウイルス感染対策に配慮し,会場の分散や,オンライン名刺交換の実施やデジタルサイネージの配信など,新しい社会活動の実現に向けて,デジタル化を取り入れた内容としました。

会では来賓の国会議員の方々等から祝辞があり,また,叙勲の方へ花束が贈呈されました。

発起人
村長祝辞
今年度に叙勲を受章された皆様
会場の様子

山田村長年頭祝辞

皆様、新年明けましておめでとうございます。

清々しい新春をお迎えのことと、お慶び申し上げます。

東海村の関係者が一堂に会するこの賀詞交歓会が、今年も、こうして開催できましたこと、発起人の一人として大変嬉しく思っております。

新型コロナウイルス感染症については、年末から、やや拡大傾向にはあったものの、何とか踏みとどまっている状況かと思います。基本的には行動制限がなくなっていますので、一人ひとりの感染防止に向けた取組とワクチン接種の推進により、大きな波にならないように乗り切っていかなければなりません。引き続きのご協力をよろしくお願いします。

さて、そのコロナ対応については、国において新たな方針が検討されておりますので、その議論を注視しながら、村として必要な取組みを進めて参りたいと考えております。

一方で、社会経済活動は出来る限り維持していかなければならないと思いますので、村主催事業はもとより、地域における各種行事も含めて、工夫しながら実施していくことが大事であると考えております。本村の強みでもある住民力を高めていくためにも、対面でのコミュニケーションは欠かせません。

また、地域経済については、コロナ禍に加えて、電気代の高騰や物価高による影響も出ておりますので、状況を見極めながら、効果的な対策を講じて参りたいと考えているところです。

私の今の関心事の一つは、国において、「こども政策」がどのように進められていくのかということであります。昨年12月、国の「全世代型社会保障構築会議」が報告書を出しました。そこでは、少子化・人口減少の流れを変えられなければ、日本の人口は急速かつ長期にわたって減少し続けるということです。生産年齢人口は、2022年7500万人、2040年6000万人を切ると言われています。約20年間で1500万人も減るわけです。これは、労働生産性の問題ではなく、消費者が減るということで、経済への影響は計り知れないことになるでしょう。今、最も緊急を要する取組は、「未来への投資」として、子育て・若者世代への支援を急速かつ強力に整備することであると示されています。

なお、今は、防衛費の増額と財源論が高まっていますが、「こども政策」については、全ての国民に還元されるものであり、若者の所得を増やし消費を高めるものでもあることから、この政策に必要な予算を負担と考えるのではなく「未来への投資」と考えるべきものではないかと思います。

今般、国の令和4年度2次補正において、「出産・子育て応援交付金」が創設されましたので、本村においても、伴走型の相談支援の充実や経済的支援方法の検討などを急いでいるところでありますが、子育て世代に必要な支援策を講じて参りたいと考えております。

なお、本村の昨年1年間の出生数は、まだ12月分が集計されていませんが、約250人程度と予想しています。一昨年とほぼ同数と見ていますが、なかなか増えていくという状況までは見込めません。やはり、若い世代の転入者を確保するための施策が、更に重要になってくるものと考えています。

次に、ハード面のまちづくりですが、中央地区の区画整理事業が進展していることは、皆さんも御存知のことと思いますが、東海病院近くに、新たな商業施設がオープンし、隣接する「神楽沢近隣公園」も整備中であり、市街地形成が一段と進んでいます。一部では、宅地造成の完成を待っている方も多いと聞いております。引き続き、事業の早期完成を目指してまいります。

また、国道245号線は、ついに3月完成の運びとなりました。長年工事が続いておりましたが、これで、村内区間が、ほぼ4車線となり、渋滞緩和が大いに期待されるところであります。ただし、この整備効果を村松地区の活性化に繋げられるよう関係者と連携の上、更なる検討・協議を進めて参りたいと考えております。

一方で、国道6号線の拡幅事業や水戸外環状道路の整備事業については、現在、国や県が中心となり、用地取得に向けた事業推進が図られておりますので、村としましても、早期に工事着手できるよう協力してまいります。

こうしたインフラ整備は、村の発展に欠かせない基盤であるとともに、村の魅力を高め、人を呼び込む効果も期待できますことから、先を見据えて、しっかりと取り組んで参りたいと考えております。

最後に、原子力政策についても述べておきたいと思います。

東海第二発電所については、事業者による安全性向上対策工事が進められておりますが、今年は、更に工事が進捗し、規制庁による確認作業などのタイミングを注視しながら、適宜状況を確認してまいりたいと考えております。

一方で、広域避難計画の策定については、これまでの避難訓練を踏まえた評価や検証を通して、村として必要な計画内容の精査等を行いながら、その準備に取り掛かって参りたいと考えております。いずれにしましても、本村の重要な課題でありますので、住民の皆様のご理解が得られるよう進めてまいりたいと考えております。

また、私は、昨年から、小学校区ごとに「タウンミーティング」を始めました。これは、先に行われた「自分ごと化会議」の提言を受けて始めたところです。参加者数は少なかったものの、いろいろな意見を聴くことが出来て、有意義な場であったと感じております。今年も、工夫・改善を行いながら、継続して取り組んでまいりたいと考えております。本村在住の皆様方へは、無作為抽出でお手紙をお送りしますので、手元に届いた方は、是非ご参加頂ければと願っております。また、こうした取組みの成果にも注目して頂きたいと思います。

蛇足ですが、今月29日の勝田マラソンで3年振りに走る予定です。コロナ禍を言い訳にしないで完走できるよう頑張りたいと思いますので、沿道での応援頂ければ有難いです。

結びに、本日お集まり頂きました皆様にとりまして、今年一年が良い年になりますように、そして東海村が飛躍できる年になりますことを祈念いたしまして、年頭のあいさつといたします。本日は、誠におめでとうございます。

関連リンク

このページに関するお問い合わせ先

総合戦略部 政策推進課 秘書広聴担当

〒319-1192 茨城県那珂郡東海村東海三丁目7番1号
電話番号:029-282-1711
ファックス:029-287-0317

メールフォームによるお問い合わせ