【注意喚起】「ダークパターン」に注意!
消費者を欺く ダークパターンに注意
「ダークパターン」という言葉をご存じでしょうか。最近、メディアなどで目にすることが増えたこの言葉は、スマートフォンのアプリやEC サイトなどの操作画面(ユーザーインターフェース:UI)で、ユーザーを騙 だましたり、勘違いさせるようなデザインに対して名づけられた名称です。
ダークパターンはユーザーを騙し、人々の判断を誤らせるインターフェースです。このダークパターンによって、プライバシーを侵害したり、お金を余計に使わせるような問題が発生しています。
ダークパターンの例
1. 行為の強制(Forced Action)

特定の機能にアクセスさせるために、何かを強制的に行わせようとする。
• 必須であると偽り会員登録をさせる。
• サービスにおいて不必要な範囲までの個人情報の開示を強制する。
• 消費者の同意なく連絡先情報を抽出する。
2. インターフェース干渉(Interface Inter ference)

情報をフレーミングする(切り出す)ことによっ て、企業にとって都合のよい行為の実行を促す。
• 重要な情報を視覚的に不明瞭にする。
• 企業にとって都合のよい選択肢をデフォルトの選択肢にする。
• 虚偽の高値に対して割引した値段を表示する。
3. 執しつ拗ような繰り返し(Nagging)

企業にとって都合のよい行為を行うよう消費者に繰り返し要請する。
• 通知や位置追跡機能を有効にするようしつこく要求する.
4. 妨害(Obstruction)

ある行為を諦めさせる意図で、タスクの流れやインタラクションを必要以上に困難にする。
• サービス登録の容易さに比べて、解約を困難にする。
• アカウントや個人情報の削除を困難または不可能にする。
• 異なる条件や単位で商品を提示することによって 価格の比較を困難または不可能にする。
5. こっそり(Sneaking)

消費者の意思決定に関連する情報を隠したり、偽装したり、告知を遅らせようとする。
• カートに商品をこっそり追加する。
• 消費者の明確な同意を得ずに、トライアル期間後などに契約を自動更新する。
6. 社会的証明(Social Proof)

他の消費者の行動を知らせることによって意思決定に影響を与えようとする。
• 他の消費者の行動に関する通知をする。
• 誤解を招く、または虚偽である「お客様の声」を掲載する。
7. 緊急性(Urgency)

実際または虚偽の時間的・量的制限を与え、商品を購入するようプレッシャーをかける。
• 在庫僅少または大人気であることを表示する。
• 割引期間の終了をカウントダウンタイマーによって表示する。
ダークパターンの「目的」
ダークパターンが用いられている目的には、 次の3つが挙げられます。
1.ユーザーにより多く消費させる
ダークパターンによって、ユーザーは不必要なものや、必要以上の量を購入してしまう。あるいは、必要ないのに定期購入(サブスクリプション)してしまう。または、ユーザーが退会することを妨害する。
2.ユーザーからより多くの情報を引き出す
ダークパターンによって、ユーザーの個人情報や本来提供する必要のない情報まで企業の手に渡ってしまう。
3.サービスをより中毒性の高いものにする
ゲーミフィケーション(ゲーム的要素でユーザーがもっと挑戦したくなるような施策)などによって、ユーザーがサービスなどを必要以上に使うように仕向ける。
逆にいえば、企業が前述のような目的を持って、目的達成のためにさまざまな施策を繰り返 していくことで、ダークパターンが生み出されてしまっています。
ダークパターンへの向き合い方
ダークパターンに騙されないためには、「ダークパターンが存在することを知る」ことがスタート地点となりま す。
ダークパターンは巧妙に作ってあるため、それによってつい買ってしまっても、ダークパ ターンの存在を知らないと「自分が悪かった」と考えてしまうかもしれません。
特にスマホなどの操作に慣れていなかったり、サービス自体のしくみがよく分からなかったりするとき、この傾向は顕著となります。
ダークパターンというものがあることを認識することがまず必要です。 さらに、ダークパターンに具体的に対処するには「一呼吸置く」ことが重要となります。
ダークパターンは、行動経済学の知見に基づいて「人がついやってしまうこと」を利用しています。この「ついやってしまうこと」は、我々の論理的な思考の前に、感情として立ち上がってきます。
ですので、この感情に左右されず、落ち着いて考えることでダークパターンから逃れることができるのです。
関連リンク
国民生活センター 国民生活「特集 消費者を欺く ダークパターンとは」
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更新日:2026年02月20日