令和3年度「東海村屋内退避・避難誘導訓練」の実施について

更新日:2022年02月25日

試験研究炉施設や使用済燃料再処理施設,核燃料加工施設においては,原子力規制委員会が定める「原子力災害対策指針」に基づき,「原子力災害対策重点区域」のうち,「緊急防護措置を準備する区域」(UPZ)が設定されていることを受け,村では,令和3年5月に策定した「試験研究炉等における原子力災害に備えた東海村屋内退避及び避難誘導に関する基本方針」の内容検証と実効性確認・向上を図るため,国立研究開発法人日本原子力研究開発機構・原子力科学研究所の研究用原子炉「JRR-3」で原子力災害が発生したとの想定の下,屋内退避・避難誘導訓練を実施します。

「試験研究炉等における原子力災害に備えた東海村屋内退避及び避難誘導に関する基本方針」とは?

試験研究炉等で原子力災害が発生した場合に備え,屋内退避や避難(一時移転)などに関して定めた基本方針。

緊急防護措置を準備する区域(UPZ)が約5キロメートルの施設(原子力科学研究所・JRR-3,核燃料サイクル工学研究所・東海再処理施設)

屋内退避等対象地区(村内全域),避難先(日立市,常陸太田市,那珂市)

UPZが約1キロメートルの施設(三菱原子燃料株式会社・加工施設)

屋内退避等対象地区(舟石川一区,船場区,石神外宿一区),避難先(常陸太田市,村内)

UPZが約500メートルの施設(原子力科学研究所・JRR-4,原子燃料工業株式会社・加工施設)

屋内退避等対象地区(JRR-4の場合:宿区,真崎区/原子燃料工業の場合:押延区,緑ヶ丘区,須和間区,川根区),避難先(村内)

1 趣旨

「原子力災害対策重点区域」のうち,「緊急防護措置を準備する区域」(UPZ)が設定される原子力施設での原子力災害に際して,住民の屋内退避や,避難先自治体への避難(一時移転)・避難退域時検査等に係る訓練を試行することにより,緊急事態の進展に応じた対応・体制を確認するとともに,住民に対する避難方法等の周知や避難の実動を通して,「試験研究炉等における原子力災害に備えた東海村屋内退避及び避難誘導に関する基本方針」の検証と実効性確認・向上を図り,将来の計画策定に結び付ける。

2 目的・効果

  1. 災害対策本部運営や住民広報,屋内退避及び避難先自治体への避難(一時移転),避難退域時検査などの防護措置を通しての課題の洗い出し・検証。
  2. 「試験研究炉等における原子力災害に備えた東海村屋内退避及び避難誘導に関する基本方針」の住民周知,理解普及。
  3. 原子力防災活動資機材の取り扱い方法等に関する習熟。
  4. 東海村と避難先自治体・関係機関の連携・協力に向けた経験蓄積。
  5. 内閣府「新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた感染症の流行下での原子力災害時における防護措置の実施ガイドライン」(令和2年11月策定)を踏まえながらの本村地域の実情に合わせた原子力災害対策の検討・準備と,訓練での実践。

3 実施概要

(1)日時

  • 令和4年3月21日(月曜日)午前7時~午後1時 ※災害発生または「新型コロナウイルス感染症」の感染状況により,実施が困難と判断した場合は,延期(時期未定)とします。

(2)場所

  •  災害対策本部……東海村役場 
  •  一時集合場所……石神コミュニティセンター,真崎コミュニティセンター,舟石川コミュニティセンター
  •  避難退域時検査場所,避難所……那珂総合公園(那珂市戸崎428番地2)

(3)訓練対象事業所

  • 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(原子力科学研究所)

(4)訓練内容(予定)

  • 職員非常参集訓練,災害対策本部設置・運営訓練
  • 緊急時通信連絡訓練
  • 住民広報活動訓練
  • 屋内退避実施訓練
  • 住民避難活動訓練(一時移転等実施訓練)
  • 安定ヨウ素剤緊急配布訓練
  • 避難所設置・運営訓練
  • 避難退域時検査・簡易除染訓練
  • 緊急時モニタリング訓練

(5)訓練協力団体・機関

  • 那珂市
  • 茨城県(防災・危機管理部 原子力安全対策課)
  • 内閣府(原子力防災担当)
  • 原子力規制庁(東海・大洗規制事務所)
  • 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(原子力科学研究所/原子力緊急時支援・研修センターほか)
  • 茨城県警察(ひたちなか警察署/那珂警察署)
  • 陸上自衛隊(勝田駐屯地/施設学校(施設教導隊))
  • ひたちなか・東海広域事務組合消防本部
  • 社会福祉法人東海村社会福祉協議会
  • 医療法人愛仁会・萬有の森(障がい者グループホーム太陽・釣鐘草)
  • 日本原子力発電株式会社(東海事業本部)
  • 株式会社カスミ
  • 東京コンテナ工業株式会社
  • 株式会社ドコモCS(茨城支店)

※その他関係機関と調整中。

(6)訓練規模(見込み)

  • 本村職員 …… 100人程度。
  • 訓練協力・関係団体 …… 100人~150人程度。
  • 住民避難活動訓練参加住民 …… 200人程度。

4 住民避難活動訓練の参加者募集

(1)住民避難活動訓練の流れ

訓練当日は,防災行政無線等から災害情報や避難方法などをお知らせします。「屋内退避」の指示を確認したら,自宅等の屋内で待機し,「避難(一時移転)」の指示により,次のいずれかの方法で避難所へ向かいます。

バスでの避難 …… 自宅等から一時集合場所(コミュニティセンター)へ移動し,受け付けを済ませた後,バスに乗車し,避難所(那珂総合公園)へ避難します。※訓練終了後は,バスで一時集合場所まで戻り,解散となります。

自家用車での避難 …… 自宅等から自家用車を使用して避難所(那珂総合公園)へ直接避難します。※訓練終了後は、避難所(那珂総合公園)で解散となります。

(2)参加申し込み

訓練への参加は,村内在住・在勤・在学か,これに相当する方に限ります。広報とうかい(2月25日号)に掲載する返信用封筒またはメール•ファックスのいずれかで申し込みください(電話での申し込みは受け付けられません)。

返信用封筒での申し込み …… 広報とうかい(2月25日号)に掲載する返信用封筒を切り取り,裏面の必要事項を記入の上,のり付けして郵便ポストに投函してください(切手不要)。

メール•ファックスでの申し込み …… 必要事項(▽氏名▽郵便番号・住所▽連絡先▽訓練参加方法(バスでの避難•自家用車での避難のいずれか)を明記の上、防災原子力安全課消防防災・原子力安全担当へ申し込みください。(【ファックス】029-270-4418/【メール】本ページ下部の「メールフォームによるお問い合わせ」)

募集期間 …… 3月18日(金曜日)(必着)まで

その他 …… 訓練への参加に当たり,自治会・自主防災組織を通して申し込みを行った方については,上記の方法による申し込みの必要はありません。

このページに関するお問い合わせ先

村民生活部 防災原子力安全課 消防防災・原子力安全担当

〒319-1192 茨城県那珂郡東海村東海三丁目7番1号
電話番号:029-282-1711
ファックス:029-270-4418

メールフォームによるお問い合わせ