国立大学法人東京大学大学院工学系研究科原子力専攻
施設の概要
所在地 那珂郡東海村白方2-22 (〒319-1188)
電話 029-287-8403
敷地面積 29,746平方メートル
職員数 約60名
専門職大学院生 約15名
設立の目的
東京大学における原子力研究教育を発展させるため、1967年に当時の文部省令で設置されました。2005年以降、主に社会人を対象とした原子力の専門技術者を養成することを目的として専門職大学院教育を行っています。
主要な設備と活動の概要
(1) 原子炉「弥生」(1971年4月10日初臨界)
我が国初の高速炉タイプの小型研究用原子炉で、高速中性子を主体とした幅広い基礎研究を始め、中性子工学、遮へい工学、放射線計測、材料・生物照射等の研究や教育実習に約40年間にわたり利用されてきましたが、大学としての新たな研究・教育環境の展開を図るために、2011年3月に永久停止致しました。 2012年8月に廃止措置計画が認可され、現在は安全第一で、廃止措置を実施しております。 廃止措置終了後は、福島第一原子力発電所廃炉や、新しい放射線・原子力利用研究拠点としての展開を計画しています。
(2)電子線加速器「ライナック」(1978年原型完成)
電子を直線的に加速し、非常に短い時間幅の高エネルギー電子線パルスを発生する加速器設備で、当初はピコ秒のパルス発生に成功しました。その後、ツインライナックシステ ム(2台の加速管の並列同時運転)への改良 (1988年)、フェムト秒高速量子現象研究設備 の設置とライナックとの同期運転(1998年)、 レーザー電子銃用Erファイバーレーザー導入による電子ビーム高品質化・安定化(2015 年)等を経て、主に極短パルスを用いての放射線化学研究等に利用されています。
(3)核融合炉ブランケット設計基礎実験装置 (1977年設置)
核融合関連の基礎研究のため、様々な実験設備を用いて材料・構造工学、トリチウム工 学、量子ビーム工学等の研究を進めてまいりました。これらの成果をもとに、核分裂炉材料の健全性評価、シビアアクシデント研究、 医療用およびインフラその場検査用の可搬型エックス線源開発・利用も実施しています。
(4)重照射研究設備「HIT」(1984年設置)
バン・デ・グラーフとタンデトロンと呼ばれる2台のイオン加速器を主設備とした研究設備で、核融合炉や宇宙空間等の厳しい環境下での各種材料特性についての研究を中心に利用されています。
安全確保対策
(1) 法令等に基づく個々の設備の安全管理に関 する規則集(この中で設備の運転保守管理や 設備を利用する研究テーマや教育実習についての申請手続きや、安全性に関する審査手順が定められています。)とともに、事業所全体の防災安全マニュアルを設けており、この中で地震や火災を含む防災のための活動と万が一災害が発生した場合の対応について定めており、定期的な見直しも行っています。このマニュアルは職員全員に配布されています。
(2) 災害発生時には、通常の組織体制を解き、 災害対応専門の緊急作業団を全員で編成して活動する方式としており、最低年3回の訓練を通じて、活動内容の見直しも行っています。
(3) 平常時においても当直制度を設けており、 昼夜・休日を問わず、警備・監視活動を行い、 災害発生時の初動対応に支障を生じないように努めており、夜間・休日の災害発生を想定しての初動通報訓練も実施しています。
(4) 防災に関する所内全体会議を定期的に開催 し、訓練結果や点検結果等を通じての問題点の抽出とその対応等品質マネジメントシステ ム手法上のPDCA活動を行い、防災・安全管理に対する学生を含む全員の意識向上と啓発に努めています。
(5) 災害の発生(発見)時には初動(特に通報 連絡)対応が極めて重要であるという認識のもとに、各種警報監視装置のネットワーク化 (警報発報時の音声通報システム)、消防・警察通報のホットライン化、Fネット(同報 ファックス)や職員の一斉呼出し装置の導入等の設備対応を行っています。




更新日:2026年03月02日