講演会「“原発問題”を自分のこととして考えるとは?」を開催しました

更新日:2020年11月05日

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講演会「“原発問題”を自分のこととして考えるとは?」を開催しました。

村では,日本原子力発電株式会社東海第二発電所問題に関し,「住民の意向把握」を課題の一つとしており,原発を「誰かが考える問題」ではなく,「自分の問題」として,多くの人が関心を高めていくための調査・研究の一環として,令和2年9月19日(土曜日)に標記講演会を開催しました。

同講演会では,「全国で開かれる自分ごと化会議の意義について」や,平成30年度に国内初の取り組みとして注目された,島根県松江市での原子力発電所をテーマにした「自分ごと化会議in松江の取り組み」についての講演のほか,山田村長や自分ごと化会議in松江実行委員会元委員等によるパネルディスカッションを行いました。(来場者数:約200人,YouTubeのライブ配信再生数:約280回)

「自分ごと化会議in松江」とは?

全国で唯一,県庁所在地に原子力発電所が立地する島根県松江市民が,「原発を自分のこととして考えられるようにしたい」という思いから始まった会議です(原発を肯定・否定したり, 稼働の是非を話し合うことを目的として行ったものではありません)。
この会議では,行政でも議会でもなく,「市民」がその場を作り,選挙人名簿から無作為に選ばれた松江市民26人(島根大学生5人を含む)が議論を重ねました。そして,市民・地域,市・県・国,電力会社ができることについて,日常生活で感じる身近なことをまとめ,松江市長や島根県知事,経済産業大臣,中国電力株式会社などに提案書を手渡しました。

“自分ごと化会議”(名称未定)の開催を予定!

東海村での“自分ごと化会議”は?

日本原子力発電株式会社東海第二発電所を取り巻く問題について,“自分ごと化会議”参加者に主体性を持たせながら,まずは自分たちにできることを考え,「自分たちはどうありたいのか,どうしたいのか」の議論を進め,徐々に方向性を定めるような運営スタイルを取ることにより,「誰かが考える問題」ではなく,「自分の問題」として話し合いの輪が広がり,関心が高まっていくことを期待しています。

今後のスケジュールは?

村では,東海第二発電所問題に関する課題の一つである「住民の意向把握」に向けた取り組みとして,「自分ごと化会議in松江」実行委員会の構成団体の一人であった,政策シンクタンク「一般社団法人構想日本」とともに,“自分ごと化会議”の開催に向けた準備を進めているところであり,住民基本台帳から無作為に抽出した住民1,000人に対し参加者を募るための案内を送付し,申し込みを受け付けました(令和2年10月10日締め切り,当日消印有効)。

なお,会議は,公開で開催します(第1回目の会議の開催日時,場所,内容などは未定)。

講演会の記録映像

第1部「講演」

講演1.「全国で開かれる自分ごと化会議の意義について」
講師:伊藤 伸 さん(政策シンクタンク 構想日本 総括ディレクター)

講演2.「自分ごと化会議in松江の取り組み」
講師:福嶋 浩彦 さん(自分ごと化会議in松江実行委員会・共同代表,中央学院大学教授)

第2部「パネルディスカッション」

パネリスト:

山田 修(東海村長)
𠮷岡 古都 さん(自分ごと化会議in松江実行委員会・元広報担当,薬剤師)
福嶋 浩彦 さん

質疑応答

講師・パネリストプロフィール

伊藤 伸さん(政策シンクタンク構想日本 総括ディレクター)

伊藤 伸

昭和53年北海道生まれ。同志社大学法学部卒業後,衆議院議員秘書,参議院議員秘書を経て,平成17年に構想日本に入所。
平成21年に内閣府行政刷新会議事務局参事官(任期付の常勤国家公務員)となり,行政改革全般や行政刷新事務局のとりまとめ等のほか,政府が実施した事業仕分けのコーディネーターも務めた。
平成25年に内閣府を退職し構想日本に帰任。
「自分ごと化会議in松江」ではコーディネーターを務めた。

福嶋 浩彦さん(自分ごと化会議in松江実行委員会・共同代表,中央学院大学教授)

福嶋 浩彦

昭和31年鳥取県生まれ。昭和56年筑波大学除籍。昭和58年に我孫子市議会議員となった。平成7年に38歳で我孫子市長に就任。市長を3期務め,在任中は市補助金の公募と市民審査,提案型公共サービス民営化など,市民自治を理念とした自治体改革に取り組んだ。
市長退任後は,行政刷新会議仕分け人となり,平成22年から平成24年まで消費者庁長官,現在は中央学院大学教授を務めている。

𠮷岡 古都さん(自分ごと化会議in松江実行委員会・元広報担当,薬剤師)

𠮷岡 古都

鳥取県生まれ。昭和63年徳島大学薬学部卒業後,薬局薬剤師として勤務の傍ら,平成28年に福嶋浩彦氏らと「住民目線で政治を変える会・山陰」を結成。
市民自治についての啓発活動に取り組む中,「自分ごと化会議in松江」の実行委員会に参加した。
現在は,「住民目線・山陰ネットワーク」副代表,「住民目線の会・よなご」共同代表として,まちのことを自分ごとにする活動に取り組んでいる。

山田 修(東海村長)

山田 修

昭和36年茨城県生まれ。
1985年高崎経済大学卒業後,茨城県庁に入庁。
平成22年に東海村副村長に就任。
平成25年に東海村長に就任した。現在2期目。

講演会チラシ・申込書

講演会「“原発問題”を自分のこととして考えるとは?」_表

講演会「“原発問題”を自分のこととして考えるとは?」_表

講演会「“原発問題”を自分のこととして考えるとは?」_裏(申込書)

講演会「“原発問題”を自分のこととして考えるとは?」_裏(申込書)

この記事に関するお問い合わせ先

村民生活部 防災原子力安全課 消防防災・原子力安全担当

〒319-1192 茨城県那珂郡東海村東海三丁目7番1号
電話番号:029-282-1711
ファックス:029-270-4418

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