学校給食における食物アレルギー対応の方針をお知らせします
学校で食物アレルギー対応が必要な児童生徒は,年々増加しており,令和5年1月現在,村内の児童・生徒全体の約2.7%にのぼっています。
村教育委員会では,文部科学省「学校給食における食物アレルギー対応指針」(平成27年3月)等に基づき,「東海村学校給食食物アレルギー対応マニュアル」を令和4年12月に改定しました。
学校給食を提供するにあたり,「最優先すべきは安全性の確保」の考えのもと,保護者と学校及び教育委員会など関係者が連携し,安全性を最優先にした確実な食物アレルギー対応を進めていきます。
東海村学校給食食物アレルギー対応マニュアル(令和4年12月改定版) (PDFファイル: 9.4MB)
今までの学校給食対応と何が変わるの?
原因食物の完全除去対応(提供するかしないか)を原則
学校給食の食物アレルギー対応で,「最優先すべきは安全性の確保」です。
従来の対応では,1.完全除去 2.少量可 3.加工食品可 4.牛乳を利用した料理可 5.飲用牛乳のみ停止などの個別対応を行っていたため,調理・配膳業務が非常に複雑・煩雑となり,結果的に誤食事故の危険性を高めてしまう状況でした。
このため,二者択一,つまり「完全除去」か,「他の児童生徒と同じように全ての給食を提供する」かのどちらかとし,多段階対応は行わないことにいたします。
例えば・・・
乳アレルギーの場合
「飲用牛乳だけ飲めません。」でも,「パンは食べられます。」「シチューは食べられます。」
これは,多段階対応になります!
今まで学校給食で,パンやシチューが食べられていたとしても,乳アレルギーがなくなるまで,学校給食ではシチュー等の料理も全部除去対象になります。
これまで,一定レベル以上の給食を食べられていた児童・生徒が完全除去となるため,対応の後退と感じるかもしれません。
個人で考えれば,一部児童・生徒での二者択一が後退に映りますが,学校給食における食物アレルギー対応全体の安全性の向上を目的としていますのでご了承ください。
弁当対応について
下記の項目に該当する児童・生徒は,重篤なアレルギーを持っていることが想定されます。(極微量でアレルギー反応が誘発される可能性があるため。)
そのため,安全な給食提供が困難になることから,弁当持参をお願いいたします。(完全弁当対応)
★ 調味料,だし,エキス,添加物の除去が必要 ★ 同一工場,製造ライン使用のもの(コンタミネーション)の除去が必要 ★ 原材料の採取方法によるもの(えび,かに等)の除去が必要 ★ えび,かにを捕食しているものの除去が必要 ★ 油の共用ができない ★ 食器や調理器具の共用ができない |
今後とも,保護者と学校及び教育委員会が緊密に連絡を取り合いながら,おいしくて,安全な学校給食を提供していきますので,ご理解,ご協力をお願いいたします。
更新日:2023年01月10日