伝染性紅斑(リンゴ病)に注意しましょう
茨城県内で伝染性紅斑(リンゴ病)が流行しています!
【伝染性紅斑(リンゴ病)とは】
感染性紅斑とは、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。小児を中心に春から夏にかけて流行する発疹性の病気です。
感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触したりすることにより感染(接触感染)します。
両頬がリンゴのように赤くなることが特徴で『リンゴ病』とも呼ばれています。
【主な症状】
微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発疹(紅斑)が現れます。
続いて、体や手・足に網目状やレース状の発疹が広がりますが、これらの発疹は1週間程度で消失します。中には長引いたり、一度消えた発疹が再び出現したりすることもあります。
成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。

【予防と対策について】
伝染性紅斑の予防や治療に有効なお薬はありません。
こまめな手洗いや,咳やくしゃみをする時には口と鼻をマスクやティッシュ、ハンカチ等でおおうなどの咳エチケットなどといった、基本的な感染対策を心がけることが大切です。
【妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ】
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど,伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。
また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
夏に流行する下記の感染症にもご注意ください!!
夏場に多く発生する感染症は、伝染性紅斑のほかにも,腸管出血性大腸菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナ、手足口病などがあります。
症状があるときは、早期に医療機関を受診してください。
原因 | 潜伏期間 | 症状 | 予防対策 | |
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腸管出血性大腸菌感染症(O-157感染症など) | 腸管出血性大腸菌O-157、O-26、O-111 | 3~5日間 | 水様性下痢、腹痛、血便 、発熱(多くは一過性) ※尿毒症や意識障がい等の重篤な症状となることもあり。 |
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咽頭結膜熱(プール熱) | 主にアデノウイルス | 5~7日間 | 39~40℃の発熱に始まり、咽頭痛 、結膜炎といった症状が3~5日間程度続く。 ※プールを介して流行することがあることから「プール熱」とも呼ばれます。 |
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ヘルパンギーナ | コクサッキーAウイルスなど | 2~5日間 | 突然の高熱、のどの痛み。口の中の小さな水ぶくれがやがて破れ、ただれて痛みをともなう。38~40℃の高熱が1~3日続き、食欲不振、全身のだるさがみられる。 |
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手足口病 | コクサッキーAウイルスなど | 2~5日間 | 手・足・口の中に水疱性の発疹ができる。発症者の約1/3に軽度の発熱が見られる。ごくまれに髄膜炎や心筋炎などを生じることあり。 |
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伝染性紅斑(りんご病) | ヒトパルボウイルスなど | 4~15日間 | 頬に境界鮮明な紅い発しん(リンゴの頬)が現れる。全身、手足にもレース状の紅斑が見られる。発疹が現れる数日前に、発熱、倦怠感、咳・鼻水などのかぜ様症状が見られることあり。 |
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更新日:2025年05月12日