東海村の原子力

三菱原子燃料株式会社

Mitsubishi Nuclear Fuel Co.,Ltd.

三菱原子燃料株式会社

■施設の概要
所在地
茨城県那珂郡東海村舟石川622-1
(〒319-1197)
電話 029-282-2011(代表)
敷地面積
221,600m
職員数
約400名
■設立の目的

三菱グループでは、昭和29年頃から将来のエネルギー需要増加に備え、低廉で安定したエネルギー源の原子力を目指し、開発研究を続けてきました。その成果として昭和46年12月三菱金属(株)(現:三菱マテリアル(株))と三菱原子力工業(株)(現:三菱重工業(株)に吸収合併)両社の原子燃料部門を統合し、三菱金属(株)、三菱重工業(株)等の出資により、わが国初の加圧水型軽水炉(PWR)用燃料の一貫製造メーカーとして三菱原子燃料(株)が設立されました。

■事業の概要

三菱原子燃料(株)では、原子力発電所で使用される、原子燃料の開発・設計、製造、販売を行っております。東海工場では、加圧水型軽水炉(PWR)用燃料の製造を行うため、原料の低濃縮(2~5%)六フッ化ウランを再転換加工して二酸化ウラン粉末とし、さらに長さ約12mm、直径約9mmの円柱形状のペレットにして、これをジルカロイ被覆管に挿入し燃料棒を作ります。この燃料棒を、燃料棒を支える支持格子に179本から264本挿入して、案内管と上下にノズルを取り付けて最終製品である燃料集合体に組み上げます。(PWRには炉1基当たり121~193体が装荷されています)

燃料集合体の検査
   燃料集合体の検査

■安全確保対策

施設と環境の安全は、ウランを安全に取り扱うことによって確保しております。

(1)施設安全(臨界安全管理)

臨界とはウラン等により核分裂連鎖反応が連続する状態をいい、多量のエネルギーと放射線が発生します。当社では5%以下の低濃縮ウランを取り扱っていますが、取り扱い時の臨界を防止するため、ウランを取り扱う設備を物理的に臨界が起こりえない形状で管理する「形状管理」と、一度の取扱量を物理的に臨界が起こりえない量で管理する「質量管理」を実施しています。

(2)環境安全(放射線管理及び環境管理)

ウランの取り扱いにおいては、環境安全を確保するため適切な放射線防護を行っているとともに、敷地境界付近にモニタリングポストを設置し放射線量を常時監視しています。また、工場から出している排気や排水は十分な放射性物質の除去と測定監視を行い排出基準以下であることを確認しています。

(3)防災体制

・有事の際に迅速な対応ができるように、会社周辺に居住する社員を中心とした防災組織(約140名)を設置しています。

・全ての防災組織要員に携帯電話を貸与し、有事の際には一斉呼出をします。

*東日本大震災をふまえて、防災組織を強化するとともに緊急対応室(名称:防災ルーム)を更新しました。

(4)主な訓練と教育

・防災組織全体及び機能単位による訓練を行い、訓練実施後に反省点を抽出、有事に際して即応かつ有効に機能する組織を目指し、対策を検討・実施しています。また、東海消防署に協力願い、実態に即した訓練を実施しています。

・社員、関係会社の社員等、構内で働く全員を対象として年に1回、約7時間の「定期保安教育」を実施しています。受講後にはテストを行い、教育内容を確認しています。

可搬消防ポンプの取扱訓練
    可搬消防ポンプの取扱訓練